ネイティブレベル?何なんやろ
なんか最近、めっちゃ寒い日が続いてますねー。
そんな寒い中でも、大学の前期試験の合格発表かな?見に来てる高校生らしき人がちらほらいまして、
そんな姿を見てると、大学に入学した時の自分の姿がめっちゃ懐かしくなります。
外交官を夢見た若い学生は、とにかく英語をネイティブみたいに話せるようになって、スペイン語もネイティブレベルになんて夢みたいな事考えてましたね。
とにかく何かの外国語をネイティブレベルまで話せるようになれば外交官になれるって信じてましたから、ちょっと今から考えると笑っちゃいます。
さて、今日のキーワードは、「ネイティブレベル」っていう言葉です。
言語を趣味だったり仕事だったりのために勉強している方にとって、ネイティブという言葉は恐ろしく魅力的な言葉だと思います。
でも、私はこの言葉を乱用することは少し危険じゃないかなって思います。
そう思う理由は2つあって、
1つ目は、
「ネイティブレベル」はとても曖昧な言葉だということです。
この言葉は、就活などを通して、何回も耳にしました。
エントリーシートにも、
「初級、中級、ネイティブレベル!?」
こんな意味不明な定義づけがされてて、これやったら中級が長期の留学した人で、
ってことは自分は初級か…
みたいな感じになってました。
ここでのポイントは、ネイティブレベルという言葉の定義は人それぞれで、
その言葉の凄さだけが独り歩きして定義すらされていないことが多くあります。
その証拠に、ネイティブレベルってどんなレベルか想像つく?という質問をしても答えがなかなか帰ってこないことがよくあります。
意味の定義が曖昧なのに評価基準の最高ランクとしてこの言葉が使われているなんてなんか怖いですね。
2つ目に、
抽象的過すぎる目標は、目標として向いてないということです。
私も、大学に入学した当初は、ネイティブスピーカーみたいにペラペラになりたいなんて思って、
とにかくTOEFL iBTの勉強を頑張っていました。
でもこの時は、挫折してすぐに勉強をやめてしまったんですよね…
しかも、何をどう話せるようになりたいかという目標も無かったので、なんだか努力する方向も違ったような気もします。
このように、語学学習を進める上で目標が抽象的過ぎると、自分が何をどうやってどのくらい頑張ればいいのかという学習計画を立てることが難しくなります。
モチベーションを保つ上でもやっぱりゴールが明確かつ具体的な方がいいと思います。
それじゃあ、ネイティブレベルになりたいっていう目標を持つことが悪いことかっていうと、そうじゃありません。
高い目標を持つことは、とてもいいことだと思いますし、私もいつも高い目標を立てるように意識しています。
つまるところ、どうすればいいかというと
自分で、ネイティブというレベルを定義して具体化すればいいんです。
例えば、「日常会話に加えて、政治や文化、社会問題などの少し専門的な分野の会話でも問題なくできる。」とかいろいろと考えられますよね。
具体化することによって、目標に必要な能力や勉強法のための分析がしやすくなって学習計画が立てやすくなると思います。
これから語学を始める方もさらに上を目指す方も「目標の具体化」を意識して一緒に頑張りましょう‼